2018-04-15
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カンジダの基本と注意点
今回は、あちこちにカンジダの症状とリーキーガット症候群らしき症状が出たときのことを振り返ります。まずはカンジダの分類と注意点をご覧ください。
・カンジダとは、大きく次の2つに分類されます。
1、粘膜皮膚カンジダ症・・・カンジダ食道炎、膣炎、皮膚炎など
2、侵襲性の深在性カンジダ症・・・カンジダ真菌血症、肝脾カンジダ症など
2は入院患者、大手術後などにみられる重篤なカンジダです。このサイトで取り上げているのは、主に1のカンジダです。カンジダ菌は、消化管、上気道、膣などの粘膜、脇の下や陰部などの皮膚に常在菌として定着しており、普段は悪さをすることはありません。
しかし、抗生物質の使用、体調不良、妊娠などで常在菌のバランスが崩れ、カンジダが増殖してしまった際に発症します。背景に糖尿病やHIVなどの基礎疾患が潜んでいることもありますので、カンジダを発症した場合はまず通院しましょう。
リーキーガット症候群の注意点
過去記事(膣カンジダとの関わりが深い「リーキーガット症候群」)で書きましたが、リーキーガット症候群は西洋医学の正式な診断名ではありません。主に代替医療の世界で使われています。しかし、リーキーガット症候群を「腸管バリア機能低下」という風に捉え、いくつかの要因とさまざまな症状を関連付け、便宜上「リーキーガット症候群」と表現するのは大変分かりやすいので、私もそう表現しています。
決して西洋医学を否定し代替療法を推奨している訳ではありません。西洋医学で診断や治療を受けながら、ホリスティック(全体的)な見方をして日常生活でできることも取り入れていこうというのが私の考えです。
カンジダ再発中に出た体の症状
今回、私が最も書きたかったのはこの章です。私が膣カンジダを繰り返していた頃、体のあちこちに不快な症状が出ていました。それが、カンジダ菌と関係があるのか、リーキーガット症候群の諸症状なのか気になっていました。
膣カンジダ、口腔カンジダ、腸カンジダ
私は2016年に人生で初めて膣カンジダになり、その後再発を繰り返しました。その間、口腔カンジダとも診断されました。そして「腸のカンジダにも効くお薬を出しておきます」と言われ、数週間処方されました。腸カンジダの疑いがあったようです。どれも今までに経験したことがないものでした。
カンジダ再発中に出た体の諸症状(私の場合)
初めての症状、または症状の程度がこれまでにないほど酷いものには黄色のマーカーを付けています。
【頭皮】
- かゆみが出る
- 次第に悪化し、匂いと黄色っぽい汁が出て固まる
【生え際】
- 脂漏性皮膚の症状が出る
【目】
- かゆみ、充血
- 白目がブヨブヨに腫れるときも
【鼻】※これは、持病です。
- アレルギー性鼻炎
【唇】
- 唇が腫れる
- 痛みや灼熱感もある
- 口角にも炎症がある(口角炎)
- 炎症を起こしたようになり、次第に皮がむけてくる
【口腔】
- 口腔カンジダ
【喉】
- 頻繁に喉が痛くなる
【首】※これは、昔からたまにありました。
- 首にアトピーっぽい赤みのある湿疹ができる
【背中】
- カサカサした赤い皮膚の荒れがあちこちにできる
【腕】
- ひじの内側以外にも湿疹ができる
- 蕁麻疹ができやすい
【腸】
- 腸のカンジダのお薬を医師に出される(元々胃腸が弱めで自覚症状はよく分からない)
【脚】
- 太ももやすねなどに赤い湿疹やかさつきができる
【膣】
- 膣カンジダ
【皮膚全般】
- 20代で克服したアトピー性皮膚炎がまた出てきて、アトピーの頃に出なかった部分にまで湿疹が出た
- 全体的にバリア機能が低下している感じ
【全身】
- 疲労感がある
- やけに空腹になる
- 空腹時に特に疲労感が増し倒れそうなほどである
- 低血糖を疑われ受診するが異常なし
【精神、神経】
- イライラや鬱っぽさがあり、さわやかな気分をしばらく感じれなかった
- 過食ではないが、夜に甘いものが欲しくなる
このような感じです。かなり多いですね。同じような症状の方はいらっしゃいましたか。
カンジダが治ってから消失した症状
前章の症状のうち、カンジダがすっかり治っている現在において消失している症状を太字にしています。現在残っている症状のうち「アレルギー性鼻炎」と「目のアレルギー症状」ですが、これは花粉症の症状です。それを考えるとかなりの症状が消失していることが分かります。
ただし、カンジダが治り切っていない時期に、強めのお薬(ステロイド点眼、ステロイド軟膏など)を用いて治してしまったものもありますので、直接カンジダと関係があるかどうかは判断しづらいです。
個人的な意見としては、前章の黄色いマーカー部分は全てとは言いませんがカンジダの影響によるものが含まれていると思っています。リーキーガット症候群の主要な原因はカンジダ菌と言いますし、当時の私はリーキーガット症候群だったのではと思います。(次回へ続きます。)