カンジダ菌にも働きがあり、全滅してはいけない!?口腔カンジダ、膣カンジダなど、除菌のし過ぎに注意

2018-05-07

性器カンジダ症や口腔カンジダ症、カンジダ性口唇口角炎など、カンジダ菌が原因の症状は不快で、とにかくカンジダ菌を除菌したくなると思います。ですが、実はカンジダ菌にもヒトにとってよい働きがあるそうです。今回はそれについて見てみましょう。

カンジダ菌にも働きがあった

常在菌であるカンジダ菌は、健康なときでも一定の量が住み着いています。そして驚くことに、カンジダ菌もヒトにとってよい働きがあるというのです。

カンジダ菌自体の働きは食べ物や飲み物の消化を助けたり、栄養素の吸収を助けたりしてくれているために、普通に存在している限りではとても良い働きをしてくれていることがわかります。(出典:インターフェニックス「カンジダ菌が増えすぎる原因や症状とおすすめ」)

口腔カンジダに詳しいあおい歯科さんも、ブログにこのようなことを書かれていました。

カンジダ菌は全部いなくなってしまうと他の菌がはびこってしまいますから全滅させるのは駄目です。話によるとビタミンBの生成に役立っているとか?(出典:あおい歯科のブログ「口腔カンジダ症はうがいで治してみる?」)

全滅させてはいけないのですね。

 

体に住んでいる菌の種類とはたらき

元々ヒトの体には、多種多様な菌が住んでいます。腸内細菌の例を見てみましょう。大きく3つに分類されます。

■腸内細菌の割合と役割

  • 善玉菌(20%)・・・健康維持
  • 悪玉菌(10%)・・・病気の引き金
  • 日和見菌(70%)・・ふだんは大人しいが体が弱ると悪い働きをする

日和見菌は、「善玉菌と悪玉菌の優位な方につく」と言われています。カンジダ菌も日和見菌です。

 

常在菌のはたらき

腸内細菌は、細菌たちがそれぞれ集まり、腸の壁に住み着いています。その様子がお花畑に似ていることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。腸内フローラだけでなく、皮膚、鼻、喉、口腔内、膣など、菌は体のあちこちに住み着いています。それを常在菌と呼びます。

常在菌は、先程も説明したようにいい菌ばかりではないのですが、それにも意味があるのです。

・さまざまな菌が住んで一定の状態を保っているため、外部からの菌が侵入にしにくい

無菌状態だと、外敵に対する抵抗力が弱い

ビタミンB群等を作る

このような働きがあるようです。(参照:すこやか生活「常在菌とその働き」

 

カンジダ症を治すときに気を付けること

膣カンジダ症、口腔カンジダ症、カンジダ性口唇口角炎、カンジダ性皮膚炎など、カンジダ症を治療する際は、菌の「全滅」「無菌状態」を目指すのではありません。

爆発的に増えて悪さをしているカンジダ菌を抑えるのと共に、健康な状態の菌のバランスに戻してあげる必要があります。

医師から処方されたお薬を用法容量を守って使っているうちは基本的には問題ないと思われますが、次の場合は気を付けておきましょう。

民間療法を試すとき

民間療法は、食べ物植物から抽出したものを利用することが多いです。これらは効果がマイルドで、量や濃度をある程度上げていかないと効果が感じられない場合もあります。

ティートゥリーやゼラニウムなどのアロマ精油はカンジダ菌に対し抗菌作用があると言われていますが、原液は大変刺激が強いので希釈濃度は説明書を読んだり、アロマセラピストに聞くなどしましょう。

また、生のニンニクカンジダ菌を殺菌する働きがあります。生食は1片程度なら大丈夫と言われていますが、胃腸の弱い私には刺激が強かったようで、下痢を起こしてしまいました。生ニンニクは刺激が強く、よい菌も殺菌したり、粘膜を荒らしたりする可能性があります。

私がカンジダを治すのに重宝した酵母入りのリンゴ酢アリサン アップルビネガー)も、原液は酸度が高いので必ず希釈して飲用します。小さめのコップ1杯に小さじ半分くらいから始め、少しずつ増やして自分の適量を見つけてみましょう。

適度に薄めれば問題はなく、むしろ整腸作用があります。酵母入りリンゴ酢は、アロマの外用や生食のニンニクよりも断然用いやすく、お勧めです。

抗生物質やステロイドを用いるとき

「医師から処方されたお薬は、きちんと指示通りに使う」。これは、きちんと症状を治すために大事なことです。例えば抗生物質は、きちんと処方された量を飲み切らないと、症状がぶり返したり、薬剤耐性菌を作ってしまうこともあるのです。

ですが、医師から処方されたお薬を漫然と使っていて、治りが悪いことに疑問を持たずにいることも危ないと思います。夫のスポーツによる股ずれや、私の口唇口角炎は、どちらも医師からステロイドの軟膏を処方されていましたが、治りが悪い感じでした。

日によって鎮静したように見えるときもあれば、余計デリケートになっているような感じといいますか・・・、中々分かりづらくすっきりしないままだったのです。毎日症状があると、その見た目に慣れてくることもあるのですが(^^;)、普通の肌の状態とは明らかに違うのです。

夫の股ずれは、病院を変えたら「カビ菌がいるかの検査」(=夫に聞いたままの表現です。笑)をしてもらえたそうです。治りが悪い時は、病院を変えるのも1つの手ですね。

口腔の洗浄

市販のマウスウォッシュは、お口の中の善玉菌まで殺菌してしまう可能性があるそうです。使いすぎはかえって健康を損なうかもしれません。マウスウォッシュの清涼感で誤魔化すのではなく、小刻みの正しいブラッシングを行い、デンタルフロス、歯間ブラシ等で食べ物のカスを丁寧に取り除く習慣を身に付けます。日頃から歯垢がたまらないようにお手入れし、定期的に歯医者さんで歯石の除去など歯のクリーニングをしてもらうとよいでしょう。

エピオスをうがいに用いるとき

過去記事「自分でできる口腔カンジダ症対策!自然治癒できる?」でご紹介した、「高濃度次亜塩素酸水(商品名:エピオスウォーター)でうがいをし、その後乳酸菌を入れる方法」でも、エピオスでうがいした後、乳酸菌を補充してやることが大事です。

お口の環境に適した乳酸菌がよいでしょう。あおい歯科さんのブログで、口腔向けの乳酸菌が紹介されていましたが少しお高いようです。お手軽なもので下記のような商品が評価が高く、少量から試せてよさそうです。

ただし、キシリトールを含む商品については「カンジダ菌に効果がある」とか逆に「増殖してしまう」とか、意見が分かれているようなので今後研究が必要です。

ビオフェルミンの多用はリーキーガットによくない?

菌を補充するために「ビオフェルミンを買ってきてお口の中で溶かして食べよう!」と思う人もいらっしゃるかもしれません。しかしビオフェルミンは、リーキーガット関連の記事で、「胃酸を中和する薬剤が入っているのでよくない」と見かけることがしばしばあります。

根拠が分からなかったので、半信半疑という感じですが、確かに「ビオフェルミンを毎日飲んでいても胃腸の調子がすぐれない」ということも過去に経験しました。医薬品も、それ以外も、効果が感じられないのに漫然と使用することは控えたほうがよいかもしれませんね。

先程ご紹介したような、お口専用に開発された乳酸菌がよいかもしれません。こういった商品はお口のねばつき虫歯予防のみならず、口臭にもよいようです。

膣カンジダの洗浄

膣カンジダの際も、ご存知の方は多いと思いますが、洗いすぎるとよくありません。お風呂の際は石けんを用いずぬるま湯で優しく洗う程度にしましょう。どうしても匂いや汚れが気になる人は、デリケートゾーン専用のソープで優しく洗います。

恥垢(ちこう。陰部のアカのこと。)がたまってきてしまったら、ベビーオイルを付けた綿棒ごく優しくぬぐい取るとよいようです。

また、ウォシュレットやシャワーのお湯で奥まで洗わず、どうしても気になるときは膣洗浄器 インクリアなど、信頼できる専用の洗浄器を使いましょう。